敏感肌の方は必見!いろいろある石鹸の種類~形・成分・使用目的の違い~
一口に石鹸と言っても形状や成分による区別があり、いくつかの種類に分けられていますので、洗顔石鹸をはじめとする肌に使う石鹸の種類について説明いたします。
固形石鹸
90%以上が石鹸素地の固形石鹸は、弱酸性の脂肪酸と強アルカリ性の水酸化ナトリウムが反応してできた脂肪酸ナトリウムを原料としています。洗浄力に優れた弱アルカリ性であるため「敏感肌には刺激が強そう…」と思われがちですが、固形石鹸は1回の使用量が少なく済むため、肌への負担も少ないと言われています。
液体石鹸
ペースト状または泡の洗顔フォームなど、液体に近い状態の石鹸を指します。液体石鹸の主な原料は、弱酸性の脂肪酸と強アルカリ性の水酸化カリウムが反応してできた脂肪酸カリウム(石鹸分)です。固形石鹸よりも刺激が若干強いものの、水に溶けやすいため洗浄力はやや落ちます。敏感肌の方は量を多く出し過ぎないように。ちなみに薬機法(旧:薬事法)では液体石鹸も化粧品に分類されますが、石鹸の種類としては「化粧石鹸」には含まれません。
純石鹸
石鹸素地を原料とする合成化学物質を一切含まない石鹸です。洗浄力は高いのですが肌への負担が少なく、無添加石鹸として人気のベビーソープが該当します。100%無添加と表示されないのは、石鹸を製造する工程でわずかに残った油脂が含まれているからです。とはいえ新たに成分を添加しているわけではないため、乾燥しやすい敏感肌の方にも使われています。
化粧石鹸
JIS規格によると93%以上が石鹸分でできた石鹸のことです。ほとんどが洗顔石鹸として市販されていて、残りの数%にビタミンEなどの天然成分または香料といった合成化学物質が含まれています。合成化学物質を含む化粧石鹸は長持ちしやすいというメリットがある一方、肌の感受性が高い敏感肌の方には刺激が強いため、含有している成分をチェックする必要があります。
薬用石鹸
薬機法(旧:薬事法)に基づいて薬用成分が含まれている薬用石鹸は、殺菌や肌荒れ予防に対する一定の効能・効果が認められています。固形タイプと液体タイプがあり、いずれも医薬部外品に分類されます。