COLUMN

   DEAD SEA  /  死海のこと

死海について

英語でDead Sea、日本語で死海。
名詞としてこれほどまでのパワーワードがあるでしょうか。

東側にヨルダン、西側にイスラエル(パレスチナ)に囲まれた塩湖。はるか昔は海だったけど、今は湖だということ。塩分濃度は30%と非常に高く、湖底では40%ほどに達する場所もあるようです。ちなみに海水の塩分濃度は3%程度なので海水の10倍の塩分濃度となります。舐めるとしょっぱいなどというレベルではなく、苦味やえぐみを加えた味わったことのないほどの最大級のしょっぱさです。飲みこんでしまうと死の危険すらありますのでくれぐれもご注意ください。

生物が生きられないほどの塩分濃度でもあることからDEAD SEAという名前がついたようです。死海は地球上で最も低い海抜マイナス420メートルに位置しています。東京タワーが333メートルなので、東京タワーを入れて下っていったとしても、それよりもっと地中深くにある死海にはまだまだ辿り着きません。恐ろしく地球の底にあり、想像しただけで神秘的です。面積約940キロ平米、ちなみに琵琶湖が670キロ平米なので琵琶湖の1.4倍ほどの面積を誇ります。南北に60キロほど、東西に16キロほどであり地図や衛生写真で見ると細長い湖の形をしています。

成り立ち

白亜紀(1億4千万年前~6千万年前)以前は海底だったようで、その後の海底隆起により形成されていったと推測されています。死海に流れ込む川はヨルダン川のみであり、年間降水量は50mm~100mm程と、とても少なく、気温は夏は40度近くまで上昇し、冬でも20度以上と年間を通じて暖かい場所です。そのような気候や立地条件から流れ込む川や雨からの水分供給より蒸発が上回ることで数千万年という長い年月をかけてこのような姿、塩分濃度となっています。

人がなぜ浮くのか?

これは塩分濃度の高さからくる密度の問題です。人間の密度が約1に対して死海は約1.3ほど。物体より液体の密度が高い場合、液体の上に浮くことが可能になります。死海で沈もうとしてもまず不可能で、どんなにカナヅチで泳げない方でも必ず浮きます。

もし、自宅のお風呂で擬似死海体験として浮かぼうする場合、一般的な浴槽約200リットルに対して60キロ程度の塩を溶かすと物理的には浮くはずです。

天然のスパといわれる理由

成分特徴、肌への効能

世界三大美女として知られる、かのクレオパトラも愛したといわれる死海美容。ただの泥、ただの塩ではない、ミネラルのチカラが凄いのです。海水には肌を刺激する塩化ナトリウムが多く含まれますが、死海には肌を潤す塩化マグネシウムが海水の30倍以上含まれています。潤いミネラルが多く含まれる死海の泥パック後には肌がしっとり潤うので天然の美容オイルともいえるかもしれません。

ちなみに豆腐を凝固させるために必要な天然成分のにがりは塩化マグネシウムです。
古代から日本人が美肌や癒しを求めて温泉に入るように、クレオパトラは死海に入っていたのかもしれませんね。

アトピー、乾癬、ニキビなどの皮膚系疾患に悩む方の民間療法(医療)としても広く知られており、皮膚科医の先生が推奨されていたりもします。皮膚系疾患の療養として死海を訪れる人々も多くいます。

極楽の究極リラクゼーション

ヨルダン側の死海沿岸には外資系の5つ星高級ホテルが立ち並ぶリゾートエリアが存在します。中東やヨーロッパ各地の富裕層をはじめ、世界中から究極のリラクゼーションを求めて人々が訪れます。それぞれのホテル前にプライベートビーチが存在しており、屋内にも天然の死海プールがあったりと浮遊体験に究極のリラクゼーションスポットでもあります。ホテル内の併設スパでは死海の泥パックや死海のソルトスクラブを利用したボディやフェイシャルトリートメントが受けられます。贅沢な空間で受けられる死海スパを受けた後の体のツルツルかつしっとりボディにきっと驚くでしょう。酸素濃度が高い死海は、体への栄養補給をはじめ、心のバランスまでをも整えてもらえる"究極のリラクゼーションスポット"であり、”パワースポット”ともいえるでしょう。

ベストシーズンと行き方

春(3月中旬〜6月前半)、もしくは秋(9月中旬〜11月中旬)が暑すぎず寒過ぎずオススメです。ヨルダンの首都アンマンから50キロほどにあり、車で1時間程度、アンマン国際空港からだと車で40分程で到着します。町中から離れた場所にあり公共交通機関はないのでホテルの送迎車やタクシーを利用するのが一般的です。空港から直行して3、4泊程度保養するという贅沢も良いかもしれません。ヨルダンを含むイスラム圏(イスラム教徒、ムスリム)はラマダンという断食期間があります。飲食などに制限が生じ、お店なども閉まる期間がありますので事前のリサーチをおすすめします。ちなみにラマダンはイスラム暦に基づくので毎年少しずつ時季が異なります。

ヨルダンを代表するする死海コスメ

TRINITAE / トリネティ
ヨルダンを代表するラグジュアリー死海コスメとして世界中のセレブたちに利用されています。ヨルダンの首都、アンマンに本店があり、その他の中東の国や、ヨーロッパ、アジアでは唯一日本(福岡)にお店があります。

ヨルダン側の死海沿岸には外資系の5つ星高級ホテルが立ち並ぶリゾートエリアが存在しており、客室アメニティとして使用されています。また、併設のスパ内ではトリネティの死海トリートメントが受けられます。

2015年にヨルダンで開かれた世界経済フォーラム(通称ダボス会議)中東地区会議では、ヨルダン王国を代表するお土産として政治経済界の参加者にトリネティが配られました。

日本にも支店がございますので気になる方はぜひ調べてみてください。



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