ヨルダン・日本、外交樹立70周年記念式典 / ヨルダン・中東(アラブ)料理のおもてなし
2024年はヨルダンと日本の外交樹立70周年という節目の年で、2024年11月、東京の明治記念館にて式典が開催されました。両国の王室及び皇室の関係者をはじめ、各国の外交官や政府関係者が列席する中、ありがたい事に民間人としてご招待いただき、出席させていただきました。
コロナ禍前までは、ホテルオークラ東京で行われてきたヨルダンの独立記念式典。そのとき以来の久々の華やかな外交式典への出席であったため、少し緊張の参加となりましたがその模様をレポートしたいと思います。
突然、駐日ヨルダン大使館より、このような招待状が届きました。
Reception on the Occasion of the 70th Anniversary
of the Establishment of Diplomatic Relations between Jordan and Japan
ヨルダンと日本の外交関係樹立70周年記念レセプション

It is with great honor that I invite you to join us in commemorating the 70th Anniversary
of the Establishment of Diplomatic Relations between Jordan and Japan.
ヨルダンと日本の外交関係樹立70周年を記念する式典に
皆様をお招きできることを大変光栄に思います。
Over the past seven decades, our nations have built a strong foundation of friendship,
cooperation, and mutual respect, and I look forward to celebrating this enduring partnership
with you. Your presence will make this occasion even more special.
過去70年間、両国は友情、協力、相互尊重の強固な
基盤を築いてきました。
皆様とともにこの永続的なパートナーシップを祝える
ことを楽しみにしています。
皆様のご参加により、この機会はさらに特別なもの
となるでしょう。
両国の大切な外交式典にも関わらず、いち民間人の私にこのような招待状が届き、何かの間違いでは?と思い駐日ヨルダン大使館に確認をしたところ、間違いではございませんでした。是非お越しいただきたいと改めておっしゃっていただき、恐縮しつつも、トリネティを代表して出席させていただきました。
開催日時・場所
2024年11月某日 東京・明治記念館にて
黒塗りの高級車が正面玄関にどんどん乗り付けられる
外交官専用のナンバープレートのついた高級車って地方に住んでいると見かけることがないですよね。国旗をなびかせた特殊車両を、ポカーンと眺めていました。ドアマンが各国の外交官や両国のVIPの皆さまをエスコートしていきます。が、庶民のわたくしは最寄りの駅から徒歩で向かい、警備員のいる正門から歩いてこんにちは。
日本を代表する迎賓館であること、初めましての場所であること、久々の外交儀式への出席であることなどもあり緊張してくぐり抜けて行きました。
どでかいシャンデリアに、街路樹並みの大きさの生花
内装も調度品も空間の美学に圧倒されます。
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受付の模様
受付を行い大使館関係者の方々にご挨拶を済ませて、会場に入ると両国の国旗に金屏風が。
テレビなどでしか見ない光景ではないでしょうか?
式典の模様、関係者の方々が勢揃い
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式典が始まり、静寂に包まれた中、両国代表者さまからのスピーチです。
ヨルダン王室からは、ハッサン王子殿下、サルワット妃殿下
日本の皇室からは、高円宮妃久子殿下と豪華な方々が勢揃いです。
高円宮妃久子殿下は綺麗な発音でとても流暢な英語でのスピーチで惚れ惚れしてました。
幼少期はニューヨーク、高校大学はイギリス。卒業後は翻訳会社に勤務されており、それはそうですよね、、経歴も華やか過ぎて圧倒されます。
ヨルダン王室を代表して、ハッサン王子殿下がスピーチされました。途中、パレスチナ・イスラエル問題に触れられ、会場を飲み込むほど力強く熱弁されていました。
根深い問題で心苦しい日々ではありますが、1日も早く平穏な日々が訪れますように。
第23代、現在の文化庁長官。
都倉俊一 (トクラ シュンイチ)さま
ご存知の方も多いかもしれませんが、日本を代表する作曲家ですね
代表曲を調べてみると、凄いですよね。
山本 リンダ 昭和47(1972)年
『どうにもとまらない』(作詞:阿久悠,作曲:都倉俊一)
<第14回日本レコード大賞作曲賞受賞>
山口 百恵 昭和49年(1974)年
『ひと夏の経験』(作詞:千家和也,作曲:都倉俊一,編曲:馬飼野康二)
<第16回日本レコード大賞大衆賞受賞>
<第5回日本歌謡大賞放送音楽賞受賞>
<第7回日本有線大賞大衆賞受賞>
ピンクレディー 昭和51(1976)年
『ペッパー警部』(作詞:阿久悠,作曲:都倉俊一)
<第18回日本レコード大賞新人賞受賞>
『UFO』(作詞:阿久悠,作曲:都倉俊一)
<第20回日本レコード大賞大賞受賞>
東京一極集中の弊害、地方創生などの目的から2023年に文化庁は京都に移転しており、東京と京都を行き来るするライフスタイルを送っておられるようです。
多くのSPに囲まれた中
普段は見かけることも、会うこともできない方々がすぐ目の前にいる不思議。時間の経過とともに場の雰囲気に少しずつ慣れながらも、最後まで緊張したままだったように思います。私はただ立っているだけで、特に何もしていないのに、、、
華やかで、圧倒的なオーラがありますが、笑顔が素敵な方々を身近で感じることができ、大変貴重な機会をいただきました。
音楽隊の皆さま
素敵な演奏をありがとうございました。
ここからは、ヨルダン料理のご紹介
式典後には豪華な食事のおもてなしを受けました。ヨルダン、中東(アラブ)系の食事を中心に、日本への配慮でしょうか、お寿司や和風仕立ての料理も豪華に並び美味しくいただきました。
※料理名の名札が出ていましたのでそのまま記載
グリルホールラム、ナッツ入りバスマティライス
ヨーグルトソースをかけていただきますので、ヨルダンを代表する通称マンサフですね。イスラム教徒の多いヨルダンや中近東のアラブ圏では豚肉は食べれませんので羊肉をよく食べます。
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現地の方々も大好物。このバスマティライスとの相性は抜群で、ヨーグルトソースが羊さん独特の香りやクセを軽減しさっぱりさせてくれるので、ラム肉に抵抗のある方も美味しくいただけると思います。
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音楽隊の方々も、みんな大好き、マンサフ
サラダや魚料理も。
サーモンソテー 香草ソース
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サーモンとアボカドのセビーチェ
カンパチのマリネ 和風仕立て
左:鶏胸肉のケイジャン風
右:ラム肉のトマト煮込み
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カフタ
キョフテやコフテとも呼ばれ、中近東一帯、中欧や中央アジアまで同様の料理を広く見かけますね。牛肉やラム肉を挽肉にし様々なスパイスを加え、見た目は縦長のミートボール(ハンバーグ)のような感じです。各国で食べてきましたが、日本人にも美味しくいただける料理の一つかと思います。
シュリンプとブロッコリーのガーリック風味
フムス
フンムスやホモスなどとも発音され、中近東一帯で食される伝統的な家庭料理。
潰したひよこ豆に胡麻ペースト、オリーブオイル、ニンニク、塩、レモン汁などで作られる。ペースト状になっており、何かにディップして食べられることが多い。慣れないうちは、なんとも思わないかもしれませんが、何故だかいつの間にか虜になる、ずっと食べていれる、そんな料理がフムスなのです。植物性タンパク質を摂取でき、健康維持にも良いですね。
アラビアパン
アラブパンの総称としてホブズ(アラブのピタパン)とも言われますね。平たいものやふっくらしたものまで形や大きさはさまざまです。イスラム教の教えでは、パンは神の恵みの象徴であるため、パンを捨てたり、踏みつけたりすることは禁じられているようです。
ムダバル
中東一帯で食される、ナスをペーストにした冷製ディップ。ニンニク、レモン汁、オリーブオイルなどを使用しており味付けはフムスに近いですかね。上にのったザクロが彩を華やかにしてくれます。
クナーファ
ヨルダンの人々もみんな大好き。サーブされると人だかりができ、瞬く間に無くなっていってました。小麦粉と水でできたカダイフという糸状のサクサクした生地を使用しているのが特徴で、中にチーズを入れて焼き、激甘のシロップにびたびたに浸したお菓子です。パリパリとしたパイ生地のバクラヴァに近い感じです。
ヨルダン料理に限らず、和洋折衷、フルーツやケーキなどのデザートなどたくさんの品数でおもてなしいただき、胃袋もこころも満たされ大変感謝です。
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満面のスマイルとともに、たくさんよそっていただきました。ありがとうございます。
2025EXPO、大阪万博の紹介も少しありました!
ヨルダン館での展示も楽しみですね。万博に行く機会がございましたら足を運んでみてください。
あとがき
このような両国の公式かつ重要な外交の式典にご招待いただき光栄であるとともに、とても素晴らしい機会をいただきました。両国政府や王室、皇室、そして駐日ヨルダン大使館の皆さまに、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
今後もトリネティを通じて両国の発展、橋渡しに、少しでも貢献できますようお客さまとともに歩んでいきたいと思います。トリネティをご愛用の皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。
ここから先は、おまけです。
明治記念館
森の中であるかのように緑に囲われた広大な敷地、歴史を感じる風情ある佇まい。高層ビルはどこにも見えず、東京のど真ん中にいることを忘れさせられる場所です。
公式HPより抜粋
明治14年(1881)10月、「赤坂仮皇居御会食所」(現 明治記念館本館)が竣功
以降、明治22年(1889)の明治宮殿竣功までの間、三大節賜宴、
外国皇族との御会食を含め64回の御饗宴が開かれる
トリネティ店主の話を少し。
2024年夏季もライフワークの海外放浪に出ており、これまでに世界70カ国(2024年末時点)を訪れてきました。海や山などの自然も大好きなのですが、その国や地域の遺跡や建築、歴史や文化や食に触れることも大好きなこともあり、明治記念館の内外装、庭園の美しさに惚れ惚れしていました。
手入れの行き届いた中庭、ビル一つ見えない空間は東京の中心にいるとは思えない静けさです。
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数百人が参列する式典の中、わたしのように庭に出ている人はひとりもおりません、、、が、式典前に中庭に出て黄昏ておりました。真っ青な芝生で寝転びたい気分でしたが、、、そのような場所ではありませんので、場をわきまえ我慢しました(笑)。
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明治神宮外苑いちょう並木
ちょうど紅葉の時季だったこともあり、いちょう並木を散歩しつつ、近くの南青山や表参道のセレクトショップ、勉強を兼ねてコスメショップにも立ち寄りながら後にしました。
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TRINITAE/トリネティのご紹介
中東・ヨルダン発の死海コスメ
ミネラル豊富な死海の泥や塩を使用し、果実やハーブなどの植物由来成分を原料に職人の手によって丁寧につくられたボディケア&スキンケアブランド。死海沿岸5つ星リゾートのスパや客室アメニティとしても知られるヨルダンを代表する死海コスメブランド。
ヨルダンを代表するブランド
過去には世界経済フォーラム(通称ダボス会議)での参加者への手土産として選ばれており、その他さまざまな機会での外交時にも利用いただいております。
アロマバスソルト ローズ
身もこころも温まる、ミネラルに包まれる死海のバスソルト。見た目も香りもラグジュアリーな入浴アイテムとして、自分へのご褒美にも贈り物にも大変人気です。
ラグジュアリー死海ソープ
トリネティの代名詞。洗顔から全身まで使えるミネラル石鹸。
肌質や目的、香りの好みなどに合わせて、ソルトソープ、スクラブソープ、マッドソープの3種類がございます。
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